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2018/06/28 カレイカム〜ロードサイド 七人のサイクリスト
ホテルにて、朝起きると6時には既にサイクリスト達は中庭にでて朝食をくっていた
はやすぎい・・
自分は朝遅いのでもうちょい寝てから朝食をいただく
朝食食ってるそばからみんな荷をまとめ出発してく
早い人だと7時、8時には全員いなくなってしまった
いきすぎぃ…
サイクリストって皆んな朝早いのね??
残ったのは自分とライダーの人たち
一番最後だけど朝食山もり食ってから8時半くらいに出発
この日、この宿を出発するサイクリストは自分以外で7人
つまり前に7人いることになる
このカレイカムからホログまでパンジ川に沿ってアップダウンを繰り返す道になる
対岸の里はアフガニスタンでそちらも景色がよく、たまに手を振ってくる子供なんかもいたりする
ホログまではおおよそ240km
路盤の質は悪いが北ルートほどでもないのが救い
途中でジャーマンカップルの2人が岩陰で休んでいたのを声かけて追い越す
更に数キロ進むとネザーランドのカップルとドイツのおっさんがショップの前で休んでいたので手を上げ挨拶して追い抜く
そこからしばらく進むと前を走るサイクリストの姿が見えてきた
フレンチサイクリストのトニー
思えばドゥシャンベの宿に最初に着いた時、宿の前でドロドロの自分を見て
「よく来たね、ここだよ」と迎えてくれたのが彼だった
昨晩も晩飯の時に「君のバイクがガレージにあるのをさっき見たよ!来てたんだね!」と駆け寄っててきてくれた
年長者の落ち着いた穏やかな雰囲気はあるのにまるで少年のような瞳でもうホグワーツの校長も勤まりそうなオーラを出している
こういうジジイになりたい
写真をとって少しだけ立ち話をしてから先にいかせてもらう
あと前にいるのはフィリップだけのはずだけど全然みかけない
結構な距離を走って正午ごろ
道脇の大きな岩の影で昼飯を食べてるのを見つけ手を挙げておいぬいた
フィリップは4パニアのMTBだがかなりはやい
あいかわらず川沿いの崖の道をすすむ
アフガニスタンの里も美しい景色をみせてくれる
どうもフィリップとはペースが合うようで時折追い抜いたり追い抜かれたりしながら進んでいく
道は崖がメインだが扇状地状の少しなだらかなところがたまにありそこに村が形成されている
「Jun!」
……
「Jun!」
……
夕方、いくつめかの村をすぎたくらいのところで頭上から呼ぶ声が聞こえてくる
何かと思えば左側の崖の上から、ごくわずかに先行して走っていたはずのフィリップが顔を出している
ほんの数メートル前までその背中を見て走っていたのに急にいなくなったと思ったらなぜそんなところにいるのか…
少し距離があるので大きめの声で、叫んできた
「ここはキャンプするのに完璧な場所だ!どうする?まだ進の?」
寝床のアテをしていたらしい
たしかにフィリップのいるところはメインロードからは死角で見晴らしも良さそう。良さげだけど、時刻はまだ4時。この国の日没は結構遅いのでまだ時間はある
「まだ進むよ!」
フィリップに声をかけて走り出した
そこからは橋を一つ越え数キロ行ったところで左手になだらかな丘が広がっていたのでそこで今日はストップすることにした
丘の下に国道、それからアフガニスタンにわたる橋の赤い鉄橋も見える
一応、国道を、誰か通らないかと眺めていたけど車が数台通過したのみでサイクリストは通らなかった
バックサイドは対岸のアフガニスタンの里
日が暮れるとぽつぽつと村の家にも明かりがともりだした
最終的にとても良いテン場がみつかったなあと思う
皆んなどこまで進んだかな、どこでキャンプしてるかな、と思いながら眠りについた
道のりはつらいが、ドゥシャンベからここまで、とても楽しい
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