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標高が高いせいか朝は少しだけ気温が低め
進めていくとすぐに村に差し掛かる
黄色や紫、青と色とりどりの花が咲き乱れすごく美しい里の景色が広がっている
ユートピアと呼ぶにふさわしい風景
村から更に登って地雷峠のてっぺん
てっぺんを示すような看板は何もないのがタジキスタンらしい
この辺はかつての内戦時の爆心地
道脇にも何ヶ所か立ち入り禁止看板があり未だに地雷が残っているエリア
峠からは急激なダウンヒルで高度を下げる
道が悪いので身体中痛くなるし、こんなに楽しくない下りははじめて
途中から川沿いに沿って下りだす
この川がとてつもない激流でまるで滝のように流れ川沿いでは風圧を感じるほど
高いところから躍動するその流れを見ているとまるで龍の様だなとさえ思う
下っていくとそのまま激流沿いに街が形成されていてそこがカレイカム
久しぶりの少しまともな街
南ルートと北ルートのが合流する街でここからは一本の道になる
街の中心なのかその三叉路につくとおばちゃんとおっさんがしきりにこっちよこっちよと手招きしてくる
宿の客引きかとおもいついていくとその宿には自転車がずらり
自転車だったから案内したみたいで、おっさんの方はその辺にいたただの親切なひとだったぽい
Hotel Roma
Wi-Fi有、1泊2食付き、140ソモニ
中庭が川に面していて雰囲気がいい
宿に入ると同室になったのはフランス人サイクリストのフィリップ
40後半くらいだろうか、自分よりは二周りちかいくらい年上の、鼻の高いおじさん
ドゥシャンベでも会ったね、から始まりボソボソと話をする
フランスから地中海をまわりイランのタブリーズまで走り、そこからドゥシャンベに飛んでこの先はビシュケクまで行くらしい
仕事があるから8月中に帰らないと、と言っていた
写っているのはほぼサイクリストでだいたいドゥシャンベですでに会っており、全員ヨーロピアン
正直、自分程度の語力ではヨーロピアンの会話なんてのに到底ついていけない
せいぜい自己紹介をすれば終わりで、深い話になるともう無理だ
ディナーの席でフィリップは簡単な質問を自分に投げかけ話の中に入れるようしてくれた
ここでは、フィリップの気配りのおかげでとても助かった
あまり多くは話せなかったが、世界にはいろんな人がいて自分の常識なんて狭い見識の中に囚われていたという事実を思い知らされる
それだけの事を知れただけでも、タジキスタンに来てよかったと思えた
翌日からは全員ホログに向けて走り出すことになる
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