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リム Mavic Open pro ust

フレーム.コンポ
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リム Mavic Open pro ust
重量:430g
ホール数:24,28,32h
推奨タイヤ幅:25~47mm
ERD : 589mm
UBコントロール
シングルアイレット
ISM4D

フランスの老舗ホイールブランド、マヴィックのアルミリム。
ブランドの歴史は古く1889年に始まり、スチール、木のリムが主流だった中、1934年に軽量なアルミ合金(ジュラルミン)のリムを開発。

マビック製品で最も有名なロード用リムといえばオープンプロで、エンデュランス系ロード用手組リムとしては定番中の定番、もはや代名詞的存在ともいえると思う。

そのオープンプロは、頑丈、軽量、高剛性、組みやすく振れにくいとエンデュランスリムに要求される点をバランスよく非常に高いレベルでクリアされており万能のリムとしての評価が高い。
未だ手組においては絶大な支持を誇り、手組を組む際には筆頭候補に挙がるリムだと思う。

実際のところ、ツーリングメイン、レース等のイベントもたまに出るといったくらいのホビーユーザーで、ギャンギャンの完組が欲しいといった物欲がないという方ならオープンプロとデュラハブあたりで組んどきゃ間違いないし長く使えるのでトータル的にコスパも高いと個人的にも思う。
ただ、王道、ド定番すぎるので面白みにはかけるのかもしれない。

自分自身もマヴィック製品は、オープンプロ(32H)とエントリーグレード完組のアクシウムを使っていたけど、どちらも剛性が高く滑らかに転がるといった印象でフィーリングはすごく好み。

2017年に販売を開始したのがこのOpen pro ustで、オープンプロがUST(チューブレス)化された製品、かと思えばジオメトリからして全く別物のリム。
従来のオープンプロも現行ラインナップに残しているところからするとこれが後継機種という訳ではなく、全く別物のリムと捉えていいかもしれない。

またこのモデルから、以前では存在しなかった24hがラインナップに加わった意味はかなり大きいと思う。

 

ERDは589と表記。
リムの内内で584mm、自分の使用するニップルの分が片側5mmだったので計10mmで合計594mmで計測。
表記とは10mmも違ったけど自分の計測で問題なく組むことができた。
リム内径は3箇所×2本測ったけど、どれも同じ数値だったのでリムの真円度自体は高いと思う。
オープンプロ同様に剛性が高いからか、たわまないのでセンターだしやフレも取りやすい。

内幅は19mmにまで広げられそれに従い対応するタイヤ径は28mm~とワイド化。
指定空気圧もMAX~6BARとかなり低めなので、ここだけみるとロード用リムというよりはシクロやツーリング等ランドナー向けリムといった印象すらうけかねない。

 

ヌメヌメした造型からは手組みリムながらも完組ホイールのような格好良さがある。
サイドはMAVICではお馴染みの切削でリムブレーキ面の精度は抜群。あまりに面相が綺麗なので光を当てる角度で七色に輝く。
オープンプロではダブルアイレットだったのがこちらではシングル。
これはUST化する上でアイレットが邪魔になるのでそうなったのだと思う。
あきらかに薄く、軽く作られているからか叩くとカンカンと甲高い音がする。

乗った印象としてはオープンプロ等と同様に高剛性なのが感じられフツーに良く進む。
リムの厚が薄いので不安だったのだけど、乗ってみて加重をかけてもヤワさは全く感じなかったのでオープンプロと同様に違和感なく使える。

正直、突出してなにかすごいところがあるとかそういったものでもないけど、フツーによくできているリムだと思う。
というかオープンプロがこれまでずっと評価されてきた理由がこの”フツーに優秀”な点にあると思うので。その点を踏襲しているリムだと思う。

注意点として、自分はチューブを入れてクリンチャーで使用したのだけどこれがガチで泣きを見る。タイヤとの相性が悪かったのもあるがメチャクチャ硬いので全然入らずタイヤレバーを使って無理くり押し込んだ。
なんならタイヤレバーを2本折ったので、純正のチューブレスタイヤを使う前提で導入するのがベターだと思う。
固い、はまらない等の話を多く散見するので、ここに関してはガチで泣きを見る・・

またリムが薄いので、他者レビューを見るに、タイヤレバーを使うとリムサイドがペコむことがただあるらしい。

なのでチューブレスで使うのを前提で導入するのが普通だとは思うけど、そうでない場合というのは従来のオープンプロを選んだ方がよいように思う。

Open proに比べるとリムが薄い分耐久性が落ちているのではないかと思うのだけど、その辺は使っていってまた追記したい。

個人的印象としてはオープンプロを、よりレース機材向きとして軽量高剛性にし、ブラッシュアップしたような感じなので手組みの軽量なチューブレスが欲しいという人にはよろこばれそうだけど、この完組全盛の時代にそれを欲しがるのは正直、一部のマニアックな人達だけじゃないのかとも思えなくもないので用途を選ぶというか、なかなか評価の難しいところだと思う。

 

また、ツーリングの足として、道具としての話になるけど、実は、”マビックのリムは割れる”と積載するツーリング勢には評判が微妙。

大量に荷を積んだバイクなんかの車輪というのは、走行中やトルクがかかった瞬間に絶えず変形し、たわみ楕円になったりしている。
剛性の高いリムは負荷をかけてもたわまず真円を保ったまま転がり続けるのでスイスイ進む感覚がえられ乗っていて楽しい。反面、金属疲労が蓄積して限界値を迎えた時に、スポーク周りにクラック入ったり、サイド割れたりとか、そういう事が起き、そういう謂れでツーリング勢にはマビックリムが割れると評判になっているのだと思う。


この辺は以前もこちらで書いた。

ヤワいリムは力が逃げるというか、乗っててそんなに楽しくないので、硬いリムが好きな自分としては、ustになりワイド化し30c辺りのタイヤをストレスなくインストールできるリムとしては最適じゃないかと思うので、ここは荷の少ない人や昨今流行りのバイクパッキング程度の荷の量で高い走行性能も担保したい人には進められるんじゃないかと思う。