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クランクアーム Shimano FC-7700

フレーム.コンポ
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クランクアーム Shimano FC-7700

発売年は1996年で以降2003年のフルモデルチェンジ78デュラが発表されるまでの間生産
シマノの誇るフラッグシップモデル、デュラエース(通称77デュラ)のクランクアーム
それ以前の74デュラから軽量、高剛性を大幅にアップさせることを目的に開発され、今ではシマノの十八番であるホローテック、中空クランクアーム構造を最初に取り入れたクランク
またBBもそれ以前のスクエアテーパーから軽量なオクタリンクに変更された

時折、カブトガニと揶揄されるシマノクランクだがこれはクラシックな出で立ちでかっこよく旧車やクロモリにも似合うようなデザイン
旧車といえば圧倒的に人気なのが74デュラクランクなのだが(日本刀をモチーフにデザインしたというがこれは確かにカッコいい)外観と性能バランス、ある程度、現代においても通用する性能は欲しいといったところで白羽の矢が立ったのがこのクランク

ちなみに7700と書いたが厳密には私の所有するモノは2000年マイナーチェンジ後のモデルとなるFC-7701クランク
玉数が多いからなのか不人気なのかわからんが中古相場はおおよそ~1万程度と比較的安価
よく似た7710というクランクが現行であるがこれはPCD144のピスト用クランクなので注意が必要

BBはオクタリンク方式
BBの中空クロモリシャフトとクランクを、名前の通り8つのスプラインで勘合する構造
それ以前は重たい四角軸スクエアテーパーのBBだったことを考慮するとこれは革新的変移
勘合は精密で一度ネジを締め込むとビクともせず一体化、シャフト単体で嵌めこむとさながら昨今の2ピースクランクのよう
この次のモデル78デュラからは2ピースになるが、恐らくは、スクエアテーパーからオクタリンクへの変移なくして今現在の2ピースクランク構造はあり得なかったのではないかと勝手に推測している
というか、よくこんな複雑な勘合方式を思いついたなと感心する。

image

裏面
アーム部は前述の通りホローテック
スパイダーは剛性を確保するためか梁が設けられている
PCDは130mm


驚異的なのはその軽さ
アーム単体で測ると466g
クラシックなデザインでありながらもここまで軽いモノはそうそうない
(ちなみに私のモノはクランク長172.5mmなので170mmのモノだとあと数g軽いかもしれない)
参考までに私の使用していた組み合わせで重量を記しておきたい

BB7700はカタログ値通り実測173g

チェーンリング(52‐39)とピンで144g
ここは軽量化を意識するならまだ削る余地はあるがまあ普通に使えるということで普通のモノを

以上で466+173+144=783g

5アームクランクの6700アルテグラだとカタログ値790g(170mm/53-39/BB含む)
現行の4アームクランク、6800アルテグラのカタログ値が765g(170mm/53-39/BB含む)

この数字をどう見るかは人それぞれだと思うが、重量だけで見た場合に案外現行品にも引けを取らないことに驚く

組みつけた時のBBとのクリアランスなんかもまあ美しい

磨けば旧品らしい味わい深さのある出で立ち

コメント

  1. […] シマノが販売していたデュラエースグレードのオクタリンクBB。 オクタリンクはシャフト先端に8つのスプラインが切られ、それでクランクと嵌合し固定するという方式で四角のスクエアテーパーから現在の2ピースクランクへの移行期にあった構造。 重量が173gと従来のユニットBBからすると飛びぬけて軽く、回転性能も現行BB比べ高い。 自分はこれを7700クランクと合わせて使用していた。 […]

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