リムダイナモ velogical
ジャーマンメイドのローラーリムダイナモ。
旧車のランドナーなんかだとソービッツ等のリムダイナモってあったけどそれを現代の技術で踏襲したという現行リムダイナモの発電、給電機がコレ
ありそうでなかった製品で、まあおそらくEUでは売れるんだろうけど、日本でのハブダイナモ普及率を考慮するとまあ売れないんだろうなあというのも理解できるので、流通してないのもしょうがないと思う。
ハブダイナモの有用性は以前にも書いたけど、ハブダイナモホイール、ダイナモライトのコスト面さえ無視出来れば本当に素晴らしくもっと普及してもいいように思う。
なんなら世にあるコンフォート系クロスバイク全般に標準でつけばいいのにとさえ思うけどそうならないのはやはりコストのせいなんだろうなと。
ハブダイナモ自体は最高のツールで使用してきていたけど、もちろん不満点もあった。
・ハブダイナモの選択肢が実質、数種類しかなく手組ホイールになる
・ダイナモを必要としていない時でもごく僅かながら抵抗がある
・ハブの重量自体が重い
これらの問題を解決してくれるのがこのリムダイナモ。
発電を必要としない時は完全にオフにでき、かつハブダイナモを利用する以上無理だった高性能な完組ホイールを使用することも可能。
このフロントダイナモホイール縛りから解放されるメリットはかなり大きい。
定格出力は1.5Wとかなり低めなもののフロントライトに給電する分には必要十分
むしろハブダイナモも3.0W、2.4Wもいらないと思っていたので好都合
チョイ乗りではわからないレベルだけど、ハブダイナモよりは抵抗が低く感じる。
オーバーナイトライドとかをやるなら大きく効いてくるポイントだと思う。
ラインナップとしては3種類×取り付け方法2種類
レッド(10km/h)、シルバー(8km/h)、ブルー(5km/h)
の3出力で、その速度で1.5w出力してくれるということだと思う。
選び方はロードバイクならレッド、クロスならシルバーとかそんな感じでいいと思う
逆に出力よりも低抵抗重視のものが欲しいならレッド一択といった感じ。
自分は、流石に、普通に走ってる状況で10km/h下回ることってそうそうないと思うので迷わずレッドを購入。
が、届いたのはブルーだった。
固定方式は、フレーム、フォークにU字クランプで固定するタイプ、直付けの2種類。
いずれフレームの修正、再塗装に出すつもりでいたのでその際に取り付けしてもらおうと思い、直付タイプを選んだ。
2019年、フレームを修正に出したのでその際に無事取り付けていただいた。
本体
手で回すとブーーンと回る
ハブダイナモに比べると明らかに軽く回る。とはいえ使用時の回転数が違うので一概に比べることはできないけど
Oリングは数種類付属していてリム幅等に合わせて付け替えろってことだと思う。
Oリングも汎用品なのでモノタロウ等で入手可能な物だろうとおもう。
付属のサーミスタ
最初これがなんなのかわからなかったが、PDFにあった回路図に寄るとリアのテールライトを併用する時に噛ませろというものらしく、フロントライトのみの給電なら不要とのこと。
金具類
コレに本体を取り付け台座に固定するもの。
これは見た感じ、うまく調整して当たり面を出せればVブレーキの台座にそのまま取り付け可能だと思う。
というか、ぐぐったら案の定取り付けてる人多数。ここは現合合わせになるので絶対つく保証はないけど。
直付けソケット
いったいどんなものが付いてくるのかと期待していたのだけどなんのことはない、芯にM6のタップが切られたただの丸棒
曲単に言ってしまえば長めの工業用M6ナット等で代用も可能だと思う。
このソケットをクロモリのフォークなりシートステーなりに溶接して使えよということらしい。
700ホイールに合わせて取り付けしたけど今更ながら26インチにも合わせてナットを溶接してもらい両対応にしてもらえればよかったかなとも思う。
球面のワッシャーが付属しており当たり面を出せるようになっている。
これはVブレーキのシューに付属しているものと同じだと思うので万一無くしてもそれで補えると思う。
シャフトに裏からイモネジでかませて本体を固定する仕組み
この針金のようなもので角度を変更するようになっておりリムに当てオンオフするという構造。
まんまシンプルな作り。
ユニットトータルで89g
ハブダイナモだと200~300gは重くなるのでこの軽量性は凄まじいと思う。
取り付けてライトに結線するだけで動作OK、マニュアルにも大概のライトには対応可と書かれており、自分のAXA NANO70 Plusも無問題だった。
これに2万円出せるのかどうかは人によると思うけどかなり有効で買ってよかったものなので、ハブダイナモ勢は検討しても良いかと思います。