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私的名盤 Dissection/Reinkaos

私的名盤
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北欧はスウェーデンで1989年に結成されたメロディックブラックメタルバンドDissection(ディセクション)

93年に1st「The Somberlain」95年の2nd「Storm of The Light’s Bane」を発表
数年間の活動休止を経て2006年に発表されたのが本作、3rd「Reinkaos」

 

激速のブラストビートに流麗なリードやリフをふんだんに盛り込んだ楽曲群で90年代初頭メロディックブラックメタルバンドの先駆者として活躍

初期のIn FlamesやChildren of Bodom、ドンピシャの直系には以前に紹介したNaglfar等、フォロワーも多くその影響力は計り知れない

90年代、一部にカオスティックなまでの人気を誇っていたDissectionだったが、中心人物のジョン・ノトヴェイトはブラックメタル界隈においてもガチのサタニストとして有名で、97年、殺人に手を貸したとして逮捕。バンドは活動休止になる。懲役8年の刑務を経て2004年活動再開

2006年、約11年ぶりに発表されたのがこのアルバム「Reinkaos」
がしかし、これが以前の2枚のアルバムと全然違う。全く別物のバンドといっていいくらいに違う。トレモロリフ等ファストでスラッシーな曲は撤廃、クリアではっきりした音像、タイトで重低音を重視したミッドテンポでザクザクした曲ばかりになった

従来のDissection復活を望むファンからは微妙な評価となった3rdアルバムで、個人的にもこれは、う〜ん、となったのだがよく聴けばこれはこれでかなりいいアルバムに仕上がっていると思う。
全く別路線で復活したといってもコブシのきいたソロや陰鬱なアコースティックパートは健在。ファストではなくなったがむしろ深淵さは増していると思う2006年「ディセクションは最終を迎えた」とバンドは解散を発表
同年8月ジョンは拳銃自殺により他界

ちなみにこのアルバムはアートワーク含め、ジョンの加入していた新興悪魔崇拝団体の思想に元ずいて作られているとか
個人的見解だけど、ジョンはサタニストとしてなんらかの境地に達したのではないかと思う。

なお盤は、ブラックメタル界隈にはありがちなのか、なぜかプレミアがついて価格高騰しているっぽいので中古で見たら即買うべし

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