8月10日 旅125日目 曇り
昨日に続きフェリーターミナルで起床。
予報通り雨も降っていないので北に向けて進もうと思います。
朝食
ねぶた期間からこんなんばっかでした…
口内炎もできてきてたんで旅再開と共に自炊生活に戻しましょう!
函館にもう一泊するというゆーじろーさんを残して他2人と出発!
またどこかで会いましょう!
最初は、函館フルスルーで北上する気でしたが函館山に行くという二人について行くことに!
ロープウェイ乗り場に自転車を停めて歩きで行きます。
往復1000円は高い…
歩くこと40分あまり
着いたー!
夜景じゃなくても昼だと遠くまで見えてこれはこれでいいですね。
下山します
ハセガワストアで昼に
焼き鳥弁当
豚肉うまいよ!
ここで一旦解散して各自用事を済ませ大沼のキャンプ場を目指すことに
赤レンガ街をさらっと見て先に進みます
函館の街は結構いい感じだ
東大沼キャンプ場に
ここは無料だそうだ
猫ヒゲさんも来てました!
なんか臭いこと書いてある(笑)
他のメンツもやって来ました!
そして…
IPPEIさんキター!
お久しぶりです。
というわけで今日はここで就寝
走行距離 44.53km 最高速度 34.4km
平均速度 17.6km 走行時間 2:31
積算距離 7555.05km
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出会ってからすぐにジュンとみゆきは恋仲になった。
それはとてもごく自然な流れだった。
ある日、ジュンはみゆきに、こんなことを聞かれた。
『彼女と彼氏になる定義ってなんだと思う?』
みゆきの声が背中から聞こえる。
すっと振り向きながら適当に答えを返す。
『それって告白したとかじゃないの?』
天井にぬけていくようや声で答える。
『わたしはね…心が繋がることだと思うの…』
あまりにも真剣な声に、ジュンは驚いた。
『それって、定義なの?目に見えないじゃん?』
ジュンは答える…
『告白だって目には見えない言葉でしょ?
契約書かくわけじゃないし…
契約書、書いちゃったら夫婦だし…
それなら同じじゃない…?
君のあれがいいとか、これがいいっていうのも大切だけど…
わたしは「ただ」ってことが大事だと思う』
みゆきはよくこういう自論を言う。
『ただって??』
ジュンはみゆきのそういうとこが割とうらやましかったりもした。
だからこういう時はジュンも真剣に聞くようにしていた。
『ただ、君を好きって感情がいっちばん!強くて大事だと思うの。
そういう純粋で真っ直ぐな気持ちを持ってれば、おのずと心は繋がるんじゃないかって………これって極論?』
みゆきが言う。
『極論だね…!』
少し笑いながら答えたからか、みゆきは少し不機嫌そうにしていた…
ジュンはあの時の言葉を思い出していた。
『ただ…』
ただ人と出会う…
ただ会話する…
ただご飯を食べる…
ただ寝る…
日常の中にある全てのことが、旅の中では満足にできない。
みゆきの言ったことは、いろんなことに繋がるのかもしれない。
好きな人も嫌いな人も、好きな食べ物も嫌いな食べ物も、最初からあったわけではない。
だったら?
ただその中で、僕は生きている。
生きなければいけない。
みゆきの言ったことは極論だ。
それでもジュンは信じたかった。
ちょうど4年前、初めて出会った日、はじめて出会った場所に「ただ」君がいることを…
目を開けてみた。
どうしようもなく流れそうな涙をこらえる…
人は生まれてから何回、涙を流すんだろう…
多ければ幸せなのか。
少なければ幸せなのか。
今は、多いほうが幸せなんだと思う。
それがある程、人との繋がりを認識できそうだから。
『そんな悲しい顔すんなよ。』
後ろから降る、優しい声の音。
振り向く瞬間、何度も瞬きをした。
まるでシャッターを押すように、もう二度とこの瞬間を忘れまいと願うように。
『悲しい顔ぐらいするよ!どんだけ待たせてんだ!ジュン!!!』
堤防から振り向くみゆき。
透き通るような声。
1番聞きたかった声。
『おかえり…』
やっぱり明るくて何処か寂しそうなみゆきの声。
これからはこの寂しさを僕が取り除いてあげたい。
いや、この寂しさを僕と分け合ってほしい。
「ただ」君を好きでよかった。
「ただ」僕を好きでいてくれてよかった。
『ただいま!!!』
さっきまできつくハンドル握っていた手は離れて、オレンジの自転車は地面に転がっていた。
もうハンドルを握ることもなさそうだ。
眩しい夕日が堤防の先に影を写していた。
影は一つしか見えない。
あとがき
その後に2人堤防に腰掛けながら沈む夕日を見ていた。
いつかのように手をつないだポーズの伸びる影が、まるでこの水たまりの海をかける天使の羽ようだった。
完
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