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【8月9日 旅124日目】函館に停滞

日本一周本編
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8月9日 旅124日目 雨

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フェリーターミナルにて起床。
昨晩寝た時は私とおっさん一人だけでしたが、起きたら全部埋まってました…
築地のマグロのごとく!

それで天気がすごく悪いので停滞です。
安いビジネスホテルに入ろうかと思ってましたが、どこも満室でした…
どうやらねぶた上がりの旅人が溜まってるらしい…
少し気がひけるもここにもう一泊することに

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夕方、四時頃になりやっと雨も上がったようなので、少しだけその辺を走ることに

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ペダルを買ったままつけてなかったんで交換してもらうことに。
自分でモンキーレンチでやったんですがビクともしませんでした。

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二件目の自転車屋でなんとか外すことに成功!
それでもかなりの時間を要してました…

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帰りにセイコーマートでカードを作りターミナルに帰還!

ゲストハウスに行くといっていたゆーじろーさんも混んでるので辞めてここに停滞に決めたそうです。

U太郎さんと函館チェーンのバーガー屋、ラッキーピエロに行くことに
近くなんで歩いて行きます。

すると、…
あれ?なんか見た事あるチャリが…

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南無三でした!
電車で青森から北海道に渡り、すぐそこの公園で寝るところだったようです!

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そのまま誘拐してラッキーピエロに

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チャイニーズチキンバーガーをチョイス!
650円と量の割にはお値打ちで普通においしい!

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南無三は函館バーガーなるものを注文していました。

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謎の似顔絵…
フェリーターミナルに戻り就寝です
明日は走りたい…

8月1日~9日
走行距離 48.15km
積算距離 7510.52km

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

みゆきはいつでも背中を押してくれた。
旅のことをなんとなく口走ったときも何のためらいもなく賛成してくれて、初めて出会った時の言葉までしっかり覚えてくれていた。
ジュンはつくづく自分が情けなかったことをようやく気付いた。
すでにコーラは飲み干していた…
『よし!あともう一息だ!』
息切れなんかしてられなかった。
疲れたなんて言ってられなかった。
寒いとか暑いとかそんなのどうでもよかった。
『さー』とかけるタイヤの摩擦音とチェーンが回るカラカラとした音だけがトンネルに響いた。
『やっと君に本当の幸せをあげられそうだよ…』
ジュンの手はハンドルをしっかりと握っていた。

みゆきと出会うまでは、自分でありながら自分じゃなかった。
本当の自分を落としたり、探したり、諦めたりしていた。
『この街から出たい』
ただそれだけが生きがいだった。
それでも、みゆきと出会ってからは、とても楽しかったし、何より安心した。
『ジュンちゃん、好きよ。』
たったその一言で世界は劇的に変わって、時間の速度が早くなった。
例えるなら世界の中心が自分じゃなくみゆきになっていた。
黒い髪からのぞく笑顔が1番素敵だ。
『今度、映画でも見に行こうよ。君の好きなやつをさ……………』

けれど世界は変わっても自分自身は変わらなかった。
何にも興味がない。
それはただ自分のことを、みゆきに写し見ているにすぎなかった。
本当の自分なんて何処にもいない。
落としてきた?
なくした?
『僕は君を、守れるだろうか?』
何度も自分に聞いてみた。
『自分も自分の幸せも拾い集めなきゃ、本当にみゆきを幸せになんか出来るんだろうか?』
何度も自分に聞いても、声すら出なかった。
ジュンはただ夜になると目をつむるしかなかった。

 

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コメント

  1. マグロ より:

    ______
    【築 地】
    . ̄.|| ̄        ┗(^o^ )┓三
      ||           ┏┗   三
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  2. ジュン より:

    マグロさん
    寝てる人、全員、大間マグロだったらいいのに…
    そういえば築地も行ってみたい
    > _____
    > 【最北端】
    > . ̄.|| ̄        ┗(^o^ )┓三
    >   ||           ┏┗   三
    >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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