14年3〜4月
12年6月にツーリング車を購入してからというもの、ロードには全く乗らなくなったのだが、偶に乗る機会はあるので朽ちた車体を整備するか、ということで復活させることに
塗装自体はギターを数本仕上げた経験があるのでそれで応用して進めたいと思います
カーボンだがネジ、ラグはアルミ
BBがどんなもんかと思ったがBBシェルがアルミのおかげか焼き付けもなくなんなく外れた
写真じゃ分からないが、経年劣化で塗装はただれ、にちゃつきのある箇所も
ベースはカーボンなので溶剤を使うとどうなるのかはわからなかったのでサンドペーパー
ペーパーでザーッと色を落としていく
面倒だったので、多少荒いかもしれないが#240くらいで仕上げ
黒い箇所は地のカーボン
肌色はもしかすると経年で下地のプライマーと顔料のレッドが癒合したのかもしれない
なんにせよ、思ったよりもしっかりとしたつくりに驚いた
一応当時のflagshipなのでアメリカ製
(失礼な話だが正直アメリカ製というと雑な印象しかなかった)
これにより平滑をだし、後で塗る顔料の発色を良くし、結果的に少しの顔料で美しく仕上げることが出来る
ギターの場合は”鳴り”に影響するので、塗装は極力薄く仕上げる、というのが鉄則だがこの場合はどうでもいいかもしれない
たかが塗料の重さで走りに影響するとも思えんぬ。
塗装の鉄則だが、薄く何度も塗る、ということ
液だれしようものならそこで水滴の段が付きそのまま仕上がりになってしまう
もし垂れたらペーパーで段を取ってその部分を塗り直し
あとBBタップなんてのは持ってないんでシェル内もマスキングしてます。
ほぼ平滑に仕上がっているがザーッと800番のペーパーでなでつけ再度面の仕上げ
顔料はブラックマイカ
ここも少し高いが安定の、ホルツの車用塗料にした
車用カラーにしとけば全く同じ色のタッチアップペンがあるのでこの辺も便利なところ
この車用塗料、適当なラッカーよりはやはり硬化する気がする
因みにギターの場合、「ラッカー塗料は一生乾かない」(ずっと生乾き)、なんて言われ、だからこそ時間が経ち熟成したヴィンテージギターは乾燥し枯れた音になるとかかんとか
一口にラッカーと言っても色々あるしヴィンテージギターの話に関してはカルト臭いものばかりなのでアレだが、ラッカーが乾きにくいのは事実だと思う。
昨今の製品はポリウレタン系の塗装なんでこの辺は無縁だが……
脱線したが、写真の状態で3回目の吹き付けが終わったところ
鉄則通り、薄く何度も回数を重ね全体に顔料を塗っていく
均一にムラ無く濡れたら顔料は終わり
続いてデカール
これは単純に貼ってくだけなので、楽勝
ムラ無く塗れてるのでマット塗装のような仕上がり
(顔料はツヤありを選んだので多少は光る)
ザラつきも大してなかったのでデカール部分の下地にはペーパーも当てずに貼り付けた
続いてクリア塗装
この缶は下部にピンがあり使う前にそいつを打ち込むと中の2種の塗料が混ざり反応して硬化するというもの
ポリウレタンなのでいわばプラスチック化するような感覚なのだろうか
ラッカーの比ではないくらい強度が得られる
ちなみに硬化時間は12hで、その内に使い切らないと缶の中で固形化でおじゃんよとの事
クリアが終わってこんな感じ
表面は荒いのでここから研磨して仕上げていく
800番でさっとなでて、1000、1500、最終的に2000で仕上げ
2000で仕上げたままだと気持ち白く濁った感じになるので最後は車用のコンパウンドで鏡面に仕上げる
ご覧のようにだいたい鏡面に仕上がる
ただ塗料がいいのかコンパウンド前、2000仕上げでもそこそこの光り具合だった
恐るべきポリウレタン
というかこの映り込み具合は元の塗装より光っている
恐るべきポリウレタン
最後にカーワックスをかけておこう
その後は組み付け
それから、ギターの塗装は業者に出すと高いので自分でやってたのだが、自転車だと安いところは1.5万とかであるみたいなので、自分でやりたい!とか或いは、いい設備があったりするならともかく、普通に業者に出した方が安くて早くていい仕上がりになると思います。
自分の場合クリアだけで1万かかった
後はパラパラと進みましたが、プラサフ、顔料、クリア等各塗料塗ってから十分に乾燥させるため数日放置してます。
時間かかります。はい。
工程としても8割はサンドペーパーを当てる作業、塗りとかの花形は全体からするとほんの僅かなので根気もいります。
だるいです。はい。
以上、興味ある方は是非どうぞ!